2017年1月4日水曜日

[平成26年度春] 午後 問5解説

[問題文・解答]


平成26年度4月に実施された基本情報技術者試験の午後試験の問題・解答はIPA公式ページからダウンロード出来ます。(以下リンク)

[問題概要]


この問題は、選択問題で問2〜問7のうち4問を選択する必要があります。
出題分野はソフトウェア設計で、問題の題材はシステム統合に伴うソフトウェア設計です。
2社の生産・販売等の基幹システム統合に伴い、必要となる機能追加について問われます。専門知識は不要で、問題文をよく読めば解答可能な問題です。

[設問1]


基本的には、P.24下段〜P.27上段に記述されているC社及びD社のシステムについての説明から、D社システムに出来てC社システムには出来ない部分を探し出すことになります。
ただし、機能の説明をただ闇雲に読むと大変なのでbに関する解答群に焦点を絞って見ていくと効率的です。
ア)生産計画の作成はC社システムでは、週次で作成するのに対してD社システムでは日時で作成するため、追加開発が必要となります。
イ)原価計算は既にC社会計システムに備わっており、D社システムには記載が無いため追加不要です。
ウ)販売予測の機能はC社、D社いずれのシステムにも記述が無いため追加不要です。
エ)配送計画の作成機能はC社システムに既に備わっています。
オ)C社ではEDIで顧客に請求するのに対し、D社では請求書を発行・郵送するため追加開発が必要です。

従って、bの解答としてはアかオが適切です。
ここで、アの生産計画の作成は生産管理システム、請求書作成は販売管理システムが対象となりますが、表1で販売管理システムは既に記載があり、aの選択肢にも含まれていません。よって、aには「イ」の生産管理システムが、bには「ア」が当てはまります。

[答] a) イ b) ア

[設問2]

P.28[在庫管理に関する説明]の内容をよく読んで、表3の各空白に当てはまる設定内容を選択していきます。

c) P.28(6)より「生産計画時に翌日までに生産予定の製品数を有効在庫として加算する。また、同時に生産に必要となる部品を有効在庫から引き当てる」とあるため、以下の2つが考えられます。
①有効在庫:出庫:生産に必要な数
②有効在庫:入庫:生産予定数
このうち、解答群にあるのは①のみなので「キ」が正解です。

d) P.28(7)より「部品が調達先から納品されたら実在庫として加算する」とあるため
・実在庫:入庫:納品数
となり、「エ」が正解です。

e) P.28(5)より「受注時は、有効在庫から受注数を引き当てる」とあるため
・有効在庫:出庫;受注数
となり、「カ」が正解です。

f) P.28(10)より「製品の出荷時に、製品の実在庫を減算する」とあるため
・実在庫:出庫:出荷数
となり、「イ」が正解です。

[答] c) キ d) エ e) カ f) イ

上記の解説は問題と解答を元に自分なりの考え方を記述しており、間違っている部分もあるかと思いますので、ご了承願います。また、誤りについては正しい考え方をご指摘・ご教授頂けると助かります。


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