2016年12月9日金曜日

[平成27年度秋] 午後 問7 解説

[問題文・解答]


平成27年度10月に実施された基本情報技術者試験の午後試験の問題・解答はIPA公式ページからダウンロード出来ます。(以下リンク)

[問題概要]


この問題は、選択問題で問2〜問7のうち4問を選択する必要があります。
出題分野は経営戦略・企業と法務で、問題の題材は新システム稼働による業務改善です。
新システム稼動によって期待される売上高・営業利益の改善について問われます。専門知識は必要なく、基本的には数学の問題です。

[設問1]


表3の網掛け部分を埋めると以下の表のようになります。

網掛け部分の求め方は以下の通りです。
①2015年度から10%増加するので、14 × 1.1 = 15.4(億円)
②15.4 ÷ 180 × 100 = 8.6(%)
③2015年度から5%増加するので、100 × 1.05 = 105(億円)
④105 ÷ 416 × 100 = 25.2(%)
⑤2015年度から10%増加するので、60 × 1.1 = 66(億円)
⑥66 ÷ 416 × 100 = 15.9(%)
⑦営業利益率が10%になるため、50 × 0.1 = 5(億円)
⑧表2より10(%)
⑨2015年度から50%増加するので、10 × 1.5 = 15(億円)
⑩15 ÷ 416 × 100 = 3.6(%)

a) 上の表より各事業部の2015年度と2016年度の売上高を比較すると、R事業部が+6億円で最も増加額が大きいため、「ウ」が正解です。

b) 上の表の2015年度及び2016年度の構成比より、2015年度に比べてQ、R、Tが増加、P、Sが減少しています。従って、「イ」の円グラフが最も適切です。

c) 上の表の2016年度の営業利益率の欄よりT事業部が13.3%で最も大きくなるため「オ」が正解です。

d) 上の表の2016年度の営業利益の欄より、2016年度の各事業部の営業利益はP>Q>S>T>Rとなります。パレート図は、分析したい項目を値の大きい順に並べた棒グラフと累積構成比の折れ線グラフを組み合わせたグラフなので「イ」が適切です。

[答] a) ウ b) イ c) オ d) イ

[設問2]


e) 図3より、新システムが2016年度初日から稼働する確率は70%、そのうち期待通りの効果が実現する確率は70%であるため
0.7 × 0.7 × 100 = 49(%)
となります。従って、期待通りの効果が実現できない確率は
100 - 49 = 51(%)
であるため、「ウ」の説明が適切です。

f) 期待値計算の問題です。効果の実現度合いに対する確率はそれぞれ以下の通りです。
期待通り(+16億円):0.7 × 0.7 × 100 = 49(%)
期待の80%(+12.8億円):0.7 × 0.3 × 100 = 21(%)
期待の50%(+8億円):0.2 × 0.7 × 100 = 14(%)
期待の40%(+6.4億円):0.2 × 0.3 × 100 = 6(%)
効果なし(+0億円):0.1 × 1 × 100 = 10(%)
よって、売上高合計の期待値は
400 + 16 × 0.49 + 12.8 × 0.21 + 8 × 0.14 + 6.4 × 0.06 ≒ 412(億円)
となるため、「オ」が正解です。

[答] e) ウ f) オ

上記の解説は問題と解答を元に自分なりの考え方を記述しており、間違っている部分もあるかと思いますので、ご了承願います。また、誤りについては正しい考え方をご指摘・ご教授頂けると助かります。


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