2016年12月18日日曜日

[平成27年度春] 午後 問7 解説

[問題文・解答]


平成27年度4月に実施された基本情報技術者試験の午後試験の問題・解答はIPA公式ページからダウンロード出来ます。(以下リンク)

[問題概要]


この問題は、選択問題で問2〜問7のうち4問を選択する必要があります。
出題分野はシステム戦略で、問題の題材はシステム開発の投資評価です。
2つのシステム開発方式案に対する投資対効果について問われます。専門知識は不要で解答しやすい問題です。

[設問1]


a) B案の各年度でのキャッシュフローの累計は以下のようになります。(単位は万円)
現在  :-10000
1年目:-10000 + 3700 - 600 = -6900
2年目:-6900 + 3700 - 600 = -3800
3年目:-3800 + 3700 - 4600 = -4700
4年目:-4700 + 5000 - 800 = -500
5年目:-500 + 5000 - 800 = 3700
よって、キャッシュフローの累計額がプラスになるまでの投資回収期間は5年であり、「ウ」が正解です。

b) A案の投資回収期間は4年であり、B案よりも短くA案を採用することになるため「ア」が正解です。

[答] a) ウ b) ア

[設問2]


c) B案の2年目及び3年目のキャッシュフローの現在値は以下の通りです。(単位は万円)
2年目:3100 × 0.83 = 2573
3年目:-900 × 0.75 = -675
よって、表3よりB案のNPVは
-10100 + 2821 + 2573 - 675 + 2856 + 2604 = 79
となるため「ア」が正解です。

d) 要求分析でA案のキャッシュフローの現在値に変化があるのは現在(平成27年度)のみであり、当初予定より初期開発費が500万円安くなったことから、-14600万円になります。
従って、表3の時よりNPVも500万円改善されるため
818 + 500 = 1318
となり、「ウ」が正解です。

e) A案のNPVは1318万円、B案が754万円であることからよりNPVの高いA案を採用することになるため「ア」が正解です。

[答] c) ア d) ウ e) ア

上記の解説は問題と解答を元に自分なりの考え方を記述しており、間違っている部分もあるかと思いますので、ご了承願います。また、誤りについては正しい考え方をご指摘・ご教授頂けると助かります。

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