2016年12月5日月曜日

[平成27年度秋] 午後 問6 解説

[問題文・解答]


平成27年度10月に実施された基本情報技術者試験の午後試験の問題・解答はIPA公式ページからダウンロード出来ます。(以下リンク)

[問題概要]


この問題は、選択問題で問2〜問7のうち4問を選択する必要があります。
出題分野はプロジェクトマネジメントで、問題の題材はプロジェクトの見積りです。
設計・プログラミング・テストの作業見積の見直しについて問われます。専門知識は不要で、問題をよく読めば解答が難しくない問題です。

[設問1]


a) 問題文より当初の開発規模は100kステップであり、表1より設計工程の生産性基準値は0.05kステップ/人時であるため、設計工程の所要工数は
100(kステップ) ÷ 0.05(kステップ/人時) = 2000(人時)
となり、「ウ」が正解です。

b) 第8週末までに費やした総工数は
40(時間/週) × 8(週) × 5(人) = 1600(人時)
表2より第9週以降に設計終了までに要する工数は
200 + 160 + 100 + 20 =  480(人時)
従って、設計工程の所要工数は、1600 + 480 = 2080(人時)となります。
表1より設計工程の生産性基準値は0.05kステップ/人時であるため再見積後の開発規模は
2080 × 0.05(kステップ/人時) = 104(kステップ)
となり「イ」が正解です。

c) bより開発規模は104kステップとなるため、設計・プログラミング・テストの各工程の生産性基準値(表1参照)から各工程で必要な工数を合計します。
104 ÷ 0.05 + 104 ÷ 0.1 + 104 ÷ 0.1 = 4160(人時)
よって、「イ」が正解となります。

[答] a) ウ b) イ c) イ

[設問2]


当初の予定では、メンバ全員が設計を均等に分担する予定でした。a)より当初予定していた設計工程の所要工数は2000人時です。従って、これを開発メンバ5人で均等に分担すると一人400人時となります。第8週末までに各人40(人時/週) × 8(週) = 320(人時)を費やしているため、本来は残り80(人時)ずつで設計工程が終了予定です。
しかし、表2の設計終了までの各メンバの予測時間を見るとB、D、Eの3人は80人時を超える作業工数が必要になっており、当初の計画値を超えることになります(Cは当初予定より工数が少なくなる)。従って、「イ」が正解です。

[答] d) イ

[設問3]


設計変更が発生しなかった場合は、第1案・第2案ともに設計〜プログラミングの所要工数は同じになります。また、各案の説明にあるように全員のプログラミング終了日が同じになるように第1案ならプログラミングのみの作業を、第2案なら設計とプログラミングの作業を割り振るため、結果的に第1案・第2案のプログラミング工程の終了日は同じになります。従って「ア」が誤った記述となります。

[答] ア

上記の解説は問題と解答を元に自分なりの考え方を記述しており、間違っている部分もあるかと思いますので、ご了承願います。また、誤りについては正しい考え方をご指摘・ご教授頂けると助かります。


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