2016年12月8日木曜日

[平成27年度秋] 午後 問5 解説

[問題文・解答]


平成27年度10月に実施された基本情報技術者試験の午後試験の問題・解答はIPA公式ページからダウンロード出来ます。(以下リンク)

[問題概要]


この問題は、選択問題で問2〜問7のうち4問を選択する必要があります。
出題分野はソフトウェア設計で、問題の題材は決定表を用いた注文機能の設計です。
インターネット販売の注文確定前の入力項目チェック動作の決定表を用いた設計について問われます。専門知識は不要で、問題文をよく読めば解答可能な問題です。


[設問1]


表3において各条件がYの場合とNの場合で動作にどのような差があるかに基づいてa)〜d)の内容を推定できます。特にNの場合に注目します。

a) 表3より条件aがNの場合は、希望納期に処理日の1週間後の日付を設定し、Yの場合は設定していません。これは、P.22(2)の「希望納期が未入力の場合は、処理日の1週間後の日付を希望納期として設定する」の部分に当てはまります。従って、aに入る条件は「希望納期が入力されている」となり、「ウ」が正解です。

b) 表3より条件aがYつまり希望納期が入力されており、かつ条件bがNの場合に項目関連エラーメッセージを表示します。これはP.22(3)の「希望納期が処理日以前の場合は、項目関連エラーとする」の部分に当てはまります。従って、bに入る条件は「希望納期>処理日」となり「ア」が正解です。

c) 表3より条件cがNの場合に請求先情報に届け先情報と同じ値を設定します。これはP.22(5)の「請求先区分が"届け先と同じ"である場合は、請求先情報に、届け先情報と同じ値を設定する」の部分に当てはまります。従って、cに入る条件は請求先区分が"届け先と同じ"でない場合つまり「請求先区分が"指定する"である」となり、「オ」が正解です。

d) 表3より条件cがYつまり請求先区分が"指定する"であり、かつ条件dがNの場合に項目関連エラーメッセージを表示します。これはP.22(4)の部分に当てはまります。従って、dに入る条件は「請求先情報が入力されている」となり「キ」が正解です。

e) eの列の条件は、必須項目が全て入力されており、希望納期は未入力、請求先情報は"指定する"で請求先情報も入力されている場合です。この場合、エラーメッセージの表示や請求先情報を届け先情報と同じ値に設定する動作は不要です。在庫数を取得して表4を処理する動作は必要なので、「イ」が正解となります。

[答] a) ウ b) ア c) オ d) キ e) イ

[設問2]


表6より条件は4つあり、いずれもYes/Noのいずれかとなるため全ての組合せは、24 = 16 (通り)となり、表6にも全ての組合せが記載されています。
このうち累計購入額に関する3つの条件は、3つのうちYesとなるのは必ず1つだけで残り2つはNoとなるため実際に発生しうる組合せは、条件「無料会員である」がYesの場合、Noの場合それぞれについて3通りずつしかありません。従って、発生しうる条件の組合せは、2 × 3 = 6(通り)となります。
以上より、削除できる規則(条件の組合せ)は、16 - 6 = 10(個)となり「オ」が正解です。

[答] オ

上記の解説は問題と解答を元に自分なりの考え方を記述しており、間違っている部分もあるかと思いますので、ご了承願います。また、誤りについては正しい考え方をご指摘・ご教授頂けると助かります。


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