2016年11月30日水曜日

[平成28年度春] 午後 問7 解説

[問題文・解答]


平成28年度4月に実施された基本情報技術者試験の午後試験の問題・解答はIPA公式ページからダウンロード出来ます。(以下リンク)

[問題概要]


この問題は、選択問題で問2〜問7のうち4問を選択する必要があります。
出題分野はシステム戦略で、問題の題材は販売データの分析です。
商品のリピート率や広告に対する効果の評価方法について問われます。専門知識は必要無い国語と数学の問題です。

[設問1]


a,b) P.30上段のリピート率の算出式に従って、表1の各商品のリピート率を計算します。
商品S:(5217−4782)÷5217×100≒8.3
商品T:(1729−1321)÷1729×100≒23.6
商品U:(3465−1312)÷3465×100≒62.1
商品V:(24121−4732)÷24121×100≒80.4
商品W:(4013−3100)÷4013×100≒22.8
商品X:(2712−1689)÷2712×100≒37.7
図3よりaは、購入人数が5000人程度でリピート率が10%程度であることから、上記の結果より商品Sが当てはまります。よって、「ア」が正解です。
また、bは購入人数が1000人強でリピート率が60%程度であることから商品Uが当てはまります。従って、「ウ」が正解です。

c) P.31下段に「a(商品S)は、購入人数は多いが、リピート率が低いので、商品そのものに魅力がないと考えられ」とあるように商品Sの売り上げを伸ばすには商品自体の質を上げる必要があることが分かります。よって、「イ」の商品の素材や味を見直すのが正解です。

d,e) 商品Uは購入人数は少ないですが、リピート率は全商品中二番目に高く、知る人ぞ知る商品と言えます。従って、試食会などを開催して商品について知ってもらう機会を増やせば購入人数が増加し、売り上げの増加に繋がることが期待できます。よって、dには「ウ」が、eには「イ」が当てはまります。

[答] a) ア b) ウ c) イ d) ウ e) イ

[設問2]


f) 表1より商品Uの延べ購入回数の実績は、3465回でした。広告を行うことで増加が見込まれ巣延べ購入回数は表2より1240回であり、商品Uの価格は300円、1回の購入で平均2個購入されるため、広告実施後の予想売上金額は
(3465 + 1240) × 300 × 2 = 2820000 = 2823(千円) となります。
また、広告費用が300(千円)、広告実施前の売上金額が2079(千円)であるので効果額は
2823 - 2079 - 300 = 444(千円) となります。
以上より、「エ」が正解です。

g) 商品Uの投資効果は
444 ÷ 300 ≒ 1.2 となり、1以上なので投資効果はありと評価できます。
一方、広告実施後のリピート率は
( 3465 + 1240 - 1312 - 600 ) ÷ ( 3465 + 1240 ) × 100 ≒ 59.4(%)
となり、設問1で求めた実績値(62.1%)より低下しています。
以上より、「ア」が正解となります。

[答] f) エ g) ア

上記の解説は問題と解答を元に自分なりの考え方を記述しており、間違っている部分もあるかと思いますので、ご了承願います。また、誤りについては正しい考え方をご指摘・ご教授頂けると助かります。


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