2016年11月28日月曜日

[平成28年度春] 午後 問6 解説

[問題文・解答]


平成28年度4月に実施された基本情報技術者試験の午後試験の問題・解答はIPA公式ページからダウンロード出来ます。(以下リンク)

[問題概要]


この問題は、選択問題で問2〜問7のうち4問を選択する必要があります。
出題分野はプロジェクトマネジメントで、問題の題材はソフトウェアパッケージ導入時の調達先選定です。
業務効率向上のためにソフトウェアパッケージを導入する際の各パッケージの比較・評価方法について問われます。専門知識は必要無く、問題文を読めば解答は難しくない問題です。

[設問1]


a) P.25下段に「評価項目における各社の評点は、評価項目ごとの評価基準に重みを乗じて算出し」とあることから、aにはM社に対する評価項目:概算見積金額の評価値と重み(30)の積が入ります。M社の概算見積金額は3800万円であり、C社予算上限5000万円の80%以下なので評価は4です。
よって、4×30=120 となるため、「ウ」が正解です。

b) 表1中で、パッケージの機能の適合度と拡張性のN社の評点が隠されているため、まずここを求めます。
要求機能数50に対してN社の適合数は32なので、60%以上80%未満となり評価は2です。また、重みは20であるため、2×20=40となります。
後は、各ベンダごとに評点を合計した結果が総合評価となります。
L社:360点
M社:80+20+0+80+120=300点
N社:40+20+120+40+60=280点
以上より、総合評価が最も高いのはL社となり、「ア」が正解です。

[答] a) ウ b) ア

[設問2]


c) 表3の項番1では、要求機能に対するパケージの適合度が低いために、パッケージに合わせて業務プロセスや運用フローを多数変更する必要が生じて業務設計が遅延するリスクを評価しています。従って、リスク対策としては業務プロセス・運用フローの見直しを行う人員を増員する「エ」が適切です。

d) c)のリスク対策を実行する必要が出てくるのは、パッケージの適合度が低過ぎて業務プロセス・運用フローの改訂作業量が想定より増加した場合です。従って、「イ」が正解です。

e) P.27上段に「対策が必要なリスク項目ごとに、概算見積金額の10%を、リスク発生時の対策費用として盛り込む」とあります。N社の概算見積金額は表1より4500万円なので、リスク対策費用は4500×0.1=450(万円)となり、「イ」が正解です。

[答] c) エ d) イ e) イ

上記の解説は問題と解答を元に自分なりの考え方を記述しており、間違っている部分もあるかと思いますので、ご了承願います。また、誤りについては正しい考え方をご指摘・ご教授頂けると助かります。


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