2016年11月18日金曜日

[平成28年度秋] 午後 問6 解説

[問題文・解答]


平成28年度10月に実施された基本情報技術者試験の午後試験の問題・解答はIPA公式ページからダウンロード出来ます。(以下リンク)

[問題概要]


この問題は、選択問題で問2〜問7のうち4問を選択する必要があります。
問題の題材は、単体テストにおける品質管理です。
プログラムの単体テストを評価する指標としてテスト密度とバグ摘出率に関して問われます。専門知識が無くても対応可能な問題です。


[設問1]


a1) バグ摘出率が基準の上限を超えているということは、バグが多すぎて品質不良であることを示します。
a2) テスト密度、バグ摘出率ともに基準を満たす場合は品質良好であることを示します。
a3) テスト密度は満たしているが、バグ摘出率が基準の下限に届かない場合は、テストケースの数は十分であるもののテストケースに偏りがあり、網羅的なテストを行えていない可能性があるため、テスト内容と摘出したバグの内容から品質を評価する必要があります。
以上より、「ウ」が正解です。

[答] a) ウ

[設問2]


b) 表1よりテスト密度の算出方法は、テストケース数(件)÷プログラムの開発規模(kステップ)であるため、表2よりプログラム1のテスト密度は、980÷10=98となります。

c) プログラム4は、テスト密度が600÷8=75、バグ摘出率が30÷8=3.75であり、テスト密度、バグ摘出率ともに基準範囲を満たしていない(いずれも基準以下)ため「ウ」が正解です。

d) 詳細設計書の修正がプログラムに正確に反映されていることを確認する必要があるため、「ア」が適切です。

e) プログラム3は、テスト密度が750÷6=125、バグ摘出率が20÷6=3.33であり、図1の区分Ⅳに相当します。この場合、テストケースに偏りがなく、網羅的なテストが行えていることを確認する必要があります。従って、「イ」が正解です。

f) テスト不足が懸念される場合は、テストケースの網羅性を点検し、不足している処理に対してテストケースを追加して再度テストを実施して再評価する必要があるため、「イ」が適切です。

[答] b) イ c) ウ d) ア e) イ f) イ

上記の解説は問題と解答を元に自分なりの考え方を記述しており、間違っている部分もあるかと思いますので、ご了承願います。また、誤りについては正しい考え方をご指摘・ご教授頂けると助かります。


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