2016年11月27日日曜日

[平成28年度春] 午後 問5 解説

[問題文・解答]


平成28年度4月に実施された基本情報技術者試験の午後試験の問題・解答はIPA公式ページからダウンロード出来ます。(以下リンク)

[問題概要]


この問題は、選択問題で問2〜問7のうち4問を選択する必要があります。
出題分野はソフトウェア設計で、問題の題材はスマートフォンを用いた店舗検索システムです。
スマートフォンのブラウザと店舗検索システムのWebサーバ・ファイルサーバとの通信処理の流れについて問われます。専門知識が無くても、問題文をしっかり理解できれば解答可能な問題です。

[設問1]


a) P.21の処理Bの解説にあるように処理Bでは、店舗データファイルとお気に入りデータファイルを検索して「店舗名」「住所」「電話番号」「特売情報」「お気に入り数」を表示します。
Web方式では、検索実行の度にブラウザがWebサーバに結果画面を要求し、Webサーバ⇄ファイルサーバ間でデータのやり取りを行って結果画面を生成した後にブラウザに送信します。
一方、Webアプリ方式では、処理Aの段階でブラウザが読み込んだWebアプリがファイルサーバとデータのやり取りを行っておき、処理Bでは処理Aで受信したデータを元にWebアプリ上で画面生成を行います。
Web方式の処理B及びWebアプリ方式の処理Aでファイルサーバが返すデータは、処理Bで検索・表示する情報を含んでいる必要があるため、店舗データファイルとお気に入りデータファイルの両方となります。従って、正解は「ウ」です。

b) 処理Cでは、ファイルサーバと直接通信したり画面生成する場所はWeb方式・Webアプリ方式で異なりますが、いずれの場合もお気に入りデータファイルのみが必要となります。従って、正解は「ア」です。

c) 表1や図3を見れば分かる通り、Web方式では画面が切り替わるたびにブラウザがWebサーバに要求を出し、Webサーバが生成した画面をブラウザで読み込みます。従って、「ア」が正解です。

d,e) 図3よりWeb方式では処理Bでブラウザ⇄Webサーバ間で通信が発生します。一方、図4よりWebアプリ方式では処理Bはブラウザ上のWebアプリのみでほぼ完結するためWebサーバへのアクセスは発生しません。従って、「ア」「ウ」が正解です。

[答] a) ウ b) ア c) ア d) ,e) ウ, ア

[設問2]


お気に入り数は、お気に入りデータファイルから検索します。図2よりお気に入りデータファイルのレコードは店舗番号とお気に入り数で構成されるため店舗番号が分かれば一意にレコードを特定できます。従って、「ア」が正解です。

[答] ア

[設問3]


図3,4や以下の記述からWeb方式はWebサーバが、Webアプリ方式はブラウザがファイルサーバに対して情報要求することが分かります。従って、「イ」が適切です。
P.22中段:処理Bではファイルサーバはaから得た情報を、処理Cではファイルサーバはbから得た情報をWebサーバに返却する
P.23上段:処理Aではファイルサーバはaから得た情報を、処理Cではファイルサーバはbから得た情報をブラウザに返却する

[答] イ

上記の解説は問題と解答を元に自分なりの考え方を記述しており、間違っている部分もあるかと思いますので、ご了承願います。また、誤りについては正しい考え方をご指摘・ご教授頂けると助かります。


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